ピルは男性だけでも処方可能?アフターピルを処方してもらう方法

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緊急事態!男性でもアフターピルは処方される?
されるとしたら、どうやって購入するのかをお伝えします。

新たな生命の誕生である妊娠や出産は、カップル2人の問題です。どちらかがいなくても成立することはありませんよね。では避妊はどうでしょうか。もちろん妊娠のコントロールも、2人の問題です。
しかし、日本では男性よりも女性のほうが避妊に積極的で、女性ばかりが労力をさきがちなイメージがあります。

今回は、避妊法の1つであるアフターピル(緊急避妊薬)を男性が購入することはできるのかについて考えてみましょう。

↓この記事の監修者↓

安永 裕也

製薬会社での二年間の勤務。その後、調剤薬局で臨床の仕事に携わる。 現在も現役の薬剤師として勤務をしながら、医薬品の正しい知識を伝えるべく、ライター活動を行っている。得意分野は漢方全般、婦人科、精神科、小児科、内科。


ピルの購入は基本病院!

日本の薬は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」によって管理されており、
・交付を受けるのに処方せんが必要な「医療用医薬品」
・処方せんがなくても購入することのできる「一般用医薬品(OTC医薬品)」
に大別されます。

効果の強さや副作用の頻度、管理の難しさ、乱用の可能性など、分類理由はさまざまです。これらを総合的に判断した上で、国内で使用されているピルはすべて、「医療用医薬品」に分類されます。

そのため、日本では処方せんが出されていない限り、ピルを手に入れることはできません。そのため、ピルの購入は基本的に病院で行いましょう。

ピルの購入は男性だけでも可能?

結論から言うと男性だけではピルを処方してもらえません。なぜでしょうか。処方せんは「医師、歯科医師、獣医師」「直接患者を診察」して「その責任の下発行するもの」だからです。ピルは低用量ピルでもモーニングアフターピルでも女性が服用するものです。つまり男性ではどうやっても、処方せんを発行してもらえないのです。

病院からピルを処方してもらう方法

もちろん女性自身が処方せんを発行してもらい、その処方せんを持って男性が代理として薬局でピルを購入することは可能です。
しかし、薬局という場所も服薬指導や飲み合わせ、既往歴の管理などで患者の健康を守るという大切な役割がある場所なので、本人以外が薬を購入するのはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
ピルはその性質上、「女性が病院で診察を受け、十分に理解した上で服用する」ことを大原則とすべき薬なのです。

危険だけど男性でもピルを購入する方法

ピルの通販サイトを利用する

ですが、そのほかの方法も無いことはありません。それはインターネットの通販サイトを利用することです。しかし、前項で説明した通りピルは病院でないと処方してもらえません。

実は、インターネットの通販サイトは、国外にあります。そのため、薬機法の範囲外になり、通販サイトからでも購入可能となっています。しかし、通販サイトを利用する際は、いくつかのリスクがあります。

通販サイトを利用するリスク①|コピー品や偽物が多い

ピルの通販サイトはあくまで、商品を掲載するだけです。これらのサイトに出品している人も基本的には製薬会社ではなく、個人輸入業者になります。そのため、薬の知識が浅く、コピー品や偽物を販売して利益を出そうという方もいます。

コピー品や偽物で効果がないだけならまだしも、粗悪な工場で安価に作られている薬の場合だと、薬に微量ながら別の物質が含まれている可能性も。
リスクを許容した上で購入するなら良いですが、女性の身体を考えるのであれば、一緒に病院へ付いて行ってあげるというのが1番の解決策です。

通販サイトを利用するリスク②|診察がない

ピルの服用にはいくつかの条件があり、それを満たしている方ではないと、副作用があらわれたり、効果が出なかったりしてしまう可能性があります。

医師は医療に関する専門家です。医師の診察は、その人にあったピルを処方するためでもあります。しかし、通販サイトだと診察がないため、女性の身体の状態を判断できません。

ピルのような副作用が重い薬は、専門家に判断してもらいながら処方してもらうのが1番安全です。ピルの通販サイトが危険な理由について、以下の記事を参考にしてみてください。

結論|ピルの購入は男性だけではできません

いろいろな点から男性のピルの購入について考えてみました。必ず押さえておいてほしいのは、”ピルが医療用医薬品であるということには、きちんとした理由がある”ということです。

一部の風邪薬や痛み止めなど、一般用医薬品に分類されている医薬品は、豊富な使用経験に基づいて、危険性が少ないことがわかっているものばかりです。すべてのピルが医療用医薬品に分類されているという意味を、よく考えてみましょう。

ピルは女性のホルモンに働きかけることで、排卵や子宮をコントロールする繊細な薬です。使い方を誤れば二度と子どもを授かれない体になることも、十分に考えられます。ピルの購入の際は必ず女性本人が病院を訪れて、医師の診察を受けるようにしましょう。