低用量ピルのメリットやデメリットをご紹介

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低用量ピルは、OC(Oral Contraceptives)やLEP(Low dose Estrogen Progestin)ともよばれるお薬です。

一般的には「避妊薬」としてイメージされることが多いですが、生理周期や生理痛、皮膚の症状を改善するためにも用いられています。

海外では幅広く用いられているお薬ですが、国内での認知度はまだまだ低く、適切な使用方法を理解している方は多くありません。

そこでここでは、低用量ピルのメリットとデメリットについて、くわしく解説していきます。

↓この記事の監修者↓

安永 裕也

製薬会社での二年間の勤務。その後、調剤薬局で臨床の仕事に携わる。 現在も現役の薬剤師として勤務をしながら、医薬品の正しい知識を伝えるべく、ライター活動を行っている。得意分野は漢方全般、婦人科、精神科、小児科、内科。


低用量ピルとは?

低用量ピルとは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の、2つの女性ホルモンが配合された医薬品のことをあらわします。

これらの女性ホルモンをお薬として補充することによって、体内のホルモンの合成や分泌をコントロールして、さまざまな効果を発揮します。

女性ホルモンの乱れによる生理痛や肌荒れなども、低用量ピルの服用によって改善される可能性が考えられます。

また、低用量ピルによる避妊効果は、「排卵を抑制する」「受精卵を着床しにくくする」「精子が子宮に入るのをさまたげる」という、3つのはたらきが知られています。

低用量ピルのメリット

メリット①|生理周期を安定させる

低用量ピルを服用することで、生理にかかわるホルモンを外部から補充することができるため、生理周期を安定させるというはたらきがあります。

月経も周期どおりに規則正しくおこるため、仕事や旅行の計画を立てることも容易になります。

メリット②|月経量や月経痛が軽減される

低用量ピルは、月経量を減らすことができるだけでなく、生理痛や月経痛を改善するはたらきも認められています。

配合されているホルモンには、子宮内膜の増殖をおさえるはたらきがあるため、子宮内膜症にも効果があることが知られています。

血中のホルモン量が安定することにより、PMS(月経前症候群)などのイライラにも効果がみられます。

メリット③|皮膚の症状を改善する

低用量ピルを服用することで、体内のホルモンバランスが安定するため、皮膚の症状が改善されることも期待できます。

海外では、10代の女性のニキビの治療に、低用量ピルが取り入れられています。

そのほかにも、長期期間服用することにより乳房の良性疾患や子宮体部がん、卵巣がんなどの予防効果も認められています

メリット④|高い避妊効果が得られる

病院

低用量ピルを避妊目的に使用した場合、規則正しく服用することができれば、非常に高い避妊効果を期待することができます。

アメリカで公表された資料によると、低用量ピルの避妊に失敗する確率は0.1%と、コンドームの3~12%に比べて、はるかに高いことがわかります。

ただし、性感染症の予防には用いることができないので、注意が必要です。

低用量ピルのデメリット

デメリット①|副作用がある

副作用

低用量ピルのデメリットの一つとして、副作用に注意しなくてはならないということがあります。

特に、服用初期に吐き気や頭痛、乳房のはりなどの副作用を認めることが多いといわれています。

また、重大な副作用の一つとして、血液が血管に詰まってしまう「血栓症」があらわれることがあります。

年齢(35歳以上)や喫煙によって確立が上がることも知られているので、該当する方は特に注意が必要です。

デメリット②|費用がかかる

料金

低用量ピルは、専門家による適切な管理をおこなう必要があるため、ドラッグストアなどで直接購入することはできません。

医師の処方が必要となるため、医療機関を定期的に受診しなくてはならず、薬剤費に加えて診察料や調剤料が必要です。

ひと月あたり数千円の負担がかかるため、経済的な負担がかかることがデメリットの一つです。

低用量ピルは病院で処方してもらおう!

この記事では、低用量ピルのメリットとデメリットについてご紹介してきましたが、低用量ピルを入手するためには、さまざまな方法があります。

婦人科やレディースクリニックなどの専門の医療機関で処方してもらう方法が一般的ですが、中にはインターネットを利用して、海外から個人輸入をおこなう方法もあります。

しかし、個人輸入によってもたらされるお薬の半数以上は偽物であるといわれており、有効成分が入っていないものや、有害な物質が含まれているものも珍しくありません。

ホルモン剤は身体に与える影響も大きく、デリケートなお薬の一つです。大切な身体を守るためにも、低用量ピルは病院で処方してもらうようにしましょう。