低用量ピル「ヤスミン」とは?ヤスミンの副作用や成分をご紹介

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ヤスミンという避妊薬は知っていますか?
正しい使い方をしないと、危険なことも!!体が傷つく前にきちんと知ること。ヤスミンの成分や購入方法など、参考にしてください。

避妊薬には様々な種類のものがありますが、歴史的に見ればピルによる避妊というのは1960年以降のごくごく最近始まったことです。避妊薬のような信頼性の高い避妊方法がこれまで普及していなかったアジア諸国では妊娠に関する問題はとても大きなものでした。

アジアの女性たちは何世紀にもわたって望ましくない妊娠をしているとの指摘もあり、特に中国、インド、ベトナムでは避妊薬市場が拡大してきています。

最初の避妊薬には非常に多量の合成エストロゲンが含まれていましたが、その後血栓などの重大な副作用の危険があることがわかりました。
このような副作用を避けるべく、バイエル社によってピルが開発されました。今回は、ヤスミンという薬を紹介します。

↓この記事の監修者↓

安永 裕也

製薬会社での二年間の勤務。その後、調剤薬局で臨床の仕事に携わる。 現在も現役の薬剤師として勤務をしながら、医薬品の正しい知識を伝えるべく、ライター活動を行っている。得意分野は漢方全般、婦人科、精神科、小児科、内科。

ヤスミンとは?


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ヤスミンはバイエル社の製品で月経困難症薬に分類されますが避妊効果も持ち合わせます。黄体ホルモンと卵胞ホルモンの含有量が一定の一相性であるため錠剤を選びません。基本的には21錠のうちどの錠剤も同じ成分です。

黄体ホルモン「ドロスピレノン」を使用しています。卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)は1錠のうち0.02㎎と、とても低含量であるため超低用量ピルというカテゴリーに分類されます。

ヤスミンは、従来のピルの副作用でみられた若干の体重増加をなくす事を目指して開発された新しいタイプのピルです。男性ホルモンを抑える作用が強く、よりニキビに効果があります。

国によっては同じ成分の薬で少し飲み方が違う「ヤーズ配合錠」や「ヤーズフレックス配合錠」も広がっています。

ヤスミンの成分

ヤスミンの成分は新しい黄体ホルモン「ドロスピレノン」と卵胞ホルモン「エチニルエストラジオール」です。

この2つの成分の組み合わせにより期待されている効果は、本来避妊ではなく月経困難症に対してです。月経困難症に対する薬がなぜ避妊にも使えるのでしょうか。

ヤスミンの効果

繰り返しになりますがヤスミンはもともと月経困難症の治療を目的として開発されたお薬です。ヤスミンは、黄体ホルモン(ドロスピレノン)と卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)の2種類の女性ホルモンを主成分とした錠剤です。

ヤスミンの効果としてあげられるのは、
・月経困難症
・避妊効果
以上の2つです。では、どのようにして効果があるのかご紹介します。

効果1. 月経困難症

毎日1回1錠をほぼ同じ時間に服用し、体内のホルモンバランスを継続的に整えることで、さまざまな効果を発揮します。ヤスミンに含まれるホルモンが脳下垂体に作用すると、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の分泌をおさえます。

ヤスミンを飲むことで、妊娠している状態に近くなるため、排卵をしなくなります。排卵を抑制することで、子宮にかかる負担を軽くし、月経困難症や子宮内膜症の症状を軽減させることができるのです。

効果2. 避妊効果

また、排卵をしなくなるため避妊効果も期待できます。その他にも、着床を抑制したり、子宮内に精子が流入するのを防いだりという作用があり、それによっても避妊効果を示されるというわけです。

効果について気をつけること

月経困難症を目的として処方されますが、副次的な作用として避妊効果も見込めるこのヤスミンですが他のピルと同じく避妊効果は必ずしも100%ではありません。飲み忘れをすることにより避妊効果はさらに低下していくため気を付けましょう。

また、よく勘違いされる方がいるのですが、この薬は、HIV感染(エイズ)および他の性感染症、たとえば梅毒、性器ヘルペス、淋病、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、腟トリコモナス症、B型肝炎などを防止するものではありません。これらの感染防止にはコンドームを使用することが大切です。
また、性感染症は早期発見、早期治療が重要ですので積極的に検査を受けるようにしてください。

またこの薬は、自己判断して使用を中止したり、量を加減したりすると本来の効果が得られません。指示どおりに飲み続けることが重要です。

ヤスミンの副作用

頭痛

ヤスミンはとても多くの副作用の例が報告されています。部位別にみていきます。

・生殖器
性器出血、不規則な子宮出血、月経過多、月経痛、下腹部痛、機能性子宮出血、消退出血、無月経、外陰部腟カンジダ症、子宮平滑筋腫

・乳房
乳房痛、乳房不快感、乳腺線維腺腫、乳腺症、線維のう胞性乳腺疾患

・消化器
悪心、上腹部痛、腹部不快感、嘔吐、便秘、下痢、胃炎、胃腸炎、口内炎、腹痛

・精神神経系
頭痛、傾眠、片頭痛、浮動性めまい、回転性めまい、情動不安定、うつ病、抑うつ気分、リビドー減退、不眠症、感覚鈍麻

・呼吸器
鼻咽頭炎

・腎臓
尿中蛋白陽性

・血液
プラスミノーゲン上昇、トロンビン・アンチトロンビンIII複合体上昇、フィブリンDダイマー上昇、凝固検査異常、プロテインS低下、フィブリノゲン上昇、プロトロンビン時間短縮、血清鉄低下

・内分泌・代謝系
トリグリセリド上昇、コレステロール上昇

・筋・骨格系
四肢痛、背部痛

・皮膚
発疹、湿疹、蕁麻疹、色素沈着注、多形紅斑

また、自覚症状のうち、以下のものがいくつか同じような時期にあらわれた場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してください。血栓症の可能性があります。
「ふくらはぎの痛み・腫れ、手足のしびれ、鋭い胸の痛み、突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み、激しい頭痛、脱力・まひ、めまい、失神、目のかすみ、舌のもつれ、しゃべりにくい」などです。

ヤスミンの飲み方

ヤスミンの服用方法はピルでよく見られる21日ワンセット、周期でいうと28日周期になるものです。通常、成人の飲む量および回数は次のとおりです。
1日1錠を毎日一定の時刻に計21日間連続して飲み、その後7日間は飲むのを休みます。月経が終わっていても続いていても、同様の方法で、避妊する期間繰り返し飲みます。この薬を飲むときは、毎日一定の時刻に飲んでください。
次は初めて経口避妊剤としてこの薬を飲む場合とそうでない場合の飲み方についてです。

初めて飲む場合

月経の第1日目から飲み始め、毎日1 錠ずつ21日間飲んでください。その後の7日間は薬を飲みません。飲み始めの日が月経第1日目から遅れた場合、飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用してください。
次は他の経口避妊剤からこの薬に切り替える場合です。

21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合

前に飲んでいた薬をすべて飲み終わった後、7日間の薬を飲まない期間をおいてから、この薬を飲み始めてください。飲み始めるのが遅くなると、妊娠する可能性があります。

28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合

前に飲んでいた薬をすべて飲み終わった後、続けてこの薬を飲んでください。飲み始めるのが遅くなると、妊娠する可能性があります。

飲み方はコップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください。

もし、ヤスミンを飲み忘れた場合は?

薬

錠剤の飲み忘れが1日の場合

気づいた時点で飲み忘れた1錠をただちに飲み、さらにその日の分も通常どおりに飲んでください。すなわち、その日は2錠飲むことになります。

2日以上連続して飲み忘れた場合

その時点で飲むのを止めて、次の月経を待って新しいシートから再び飲み始めてください。服用を中止したシートに残っている薬は飲まないでください。なお、飲み忘れによって妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用してください。

以上のように飲み忘れたため1度に2錠など多く使用した時に異常を感じたら、すみやかに医師または薬剤師に相談してください。

ヤスミンを服用する際の注意点

ヤスミンを服用する際に以下のような人は注意する必要があります。

次の人は、この薬を使用することはできません。

・過去にヤスミンに含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人
・エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がん)や、子宮頸がんのある人、またはこれらの病気の疑いのある人
・診断の確定していない異常性器出血のある人
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患のある人または過去にこれらの病気になったことがある人
・35歳以上で1日15本以上喫煙する人
・視界にチカチカした光が現れ、この光が拡大していくにつれギザギザした光となり中心が見えにくくなるなどの視野の異常がみられる片頭痛のある人
・心臓弁膜症のある人のうち、肺高血圧症や心房細動のある人や過去に亜急性細菌性心内膜炎になったことがある人
・糖尿病のある人のうち、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などのある人
・血栓ができやすい体質の人
・抗リン脂質抗体症候群のある人
・4週間以内に手術を予定している人、手術後2週間以内の人、産後4週間以内の人、長い間安静状態の人
・肝臓に重篤な障害のある人
・肝臓に腫瘍のある人
・脂質代謝に異常のある人
・軽度でない高血圧のある人
・耳硬化症のある人
・妊娠中に黄疸、持続的なかゆみまたは妊娠ヘルペス(妊娠 3~4ヵ月以降に発病し、激しいかゆみや痛みのある多数の水ぶくれができる病気)の症状が過去にあらわれたことのある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・授乳中の人
・現在、身長が伸びている人
・オムビタスビル水和物、パリタプレビル水和物、リトナビル配合剤(ヴィキラックス配合錠)を使用している人

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次の人は、慎重に使う必要があります。使用する前にそのことを医師または薬剤師に告げてください。

・40歳以上の人
・子宮に筋腫のある人
・過去に乳がんと診断された人
・血縁に乳がんになった人がいる人、乳房にしこりのある人
・喫煙している人
・肥満の人
・血縁に血栓症になった人がいる人
・前兆のない片頭痛のある人
・心臓弁膜症の人
・軽い高血圧のある人、妊娠中に高血圧になったことのある人
・糖尿病のある人または耐糖能に異常のある人
・ポルフィリン症の人
・肝臓に障害のある人
・心臓病や腎臓病のある人または過去にこれらの病気になったことのある人
・てんかんのある人
・テタニーのある人

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以上のことは自分で判断するのは難しいため必ず医師、専門家の判断を仰ぎましょう。

ヤスミンの購入方法

病院で処方してもらう

ヤスミンについてご紹介しましたが、どこで購入すればいいのでしょうか? ピルの多くは厚生労働省によって認可されていますが、ヤスミンに関しては現時点では認可されておらず、価格や取り扱いの取り決めがされていない薬です。よって、日本では積極的にヤスミンを選択する医院は多くありません。

同じバイエル社が販売しており、同じ成分を含有しているヤーズ、ヤーズフレックスは認可されているので、こちらの方が広く取り扱われています。ですが、価格に関して日本の法律外だからといっても、海外では普通に医師、専門家によって処方されている薬です。

前項でもあった通り非常に多くの副作用が出る可能性があります。必ずしもヤスミンを取り扱っているとは限りませんが、ヤスミンを購入したい場合はまず病院で診察を受けましょう。

産婦人科、婦人科、女性科、レディースクリニックなどさまざまな名前がありますが女性のための診療科を受診すれば大丈夫です。どうしてもヤスミンにこだわる人は事前に電話をして聞いてみるのもいいでしょう。

通販サイトで購入する

ヤスミンに限らず、色々な種類のピルが通販サイトで購入することができます。しかし、今の日本では国内にピルを販売する通販サイトを立ち上げ、売買をくり広げることは薬機法の取り決めにより認められていません。

ですが、海外のサイトでは医師の処方せんがなくても、自己使用の範囲内で購入することができます。ただ、ピルは副作用がとても強く、ヤスミンも該当します。基本的に、通販サイトを利用するのは自己責任ですが、自分の身体を守りたいのであれば、病院からピルを処方してもらいましょう。